いきなり質問です!!
皆さんは泳ぐ時の呼吸ってどうしているか知ってますか?
えっ?呼吸って鼻から吸って口で吐くでしょ。
陸上での呼吸は深呼吸の時にこんなふうにしてるから、同じでしょう?
正解は
『鼻から吐いて口で吸う』
なんです!
では、水の中で深呼吸と同じように呼吸をしたら、どうなるか考えてみてください。
鼻から吸ったら、水が入る。
考えただけで痛そうですよね。
それを経験して上手くなっていくんですけどね。
このブログを見ている人には余計な辛さを経験してもらいたくないので、できるだけ鼻に水が入らない方法で、楽しく泳げるように「水中での呼吸の仕方」を説明していきますね。
初心者の方は、呼吸の仕方に慣れていないので、プールの中に入った時に鼻から吸って口で吐こうとしてしまうんです。
では、水中での呼吸が上手く出来るようになるとどんな良いことがあるでしょう?
・鼻に水が入って「水泳は嫌だ」と言う気持ちがなくなり、泳ぎに集中できる。
・息が続く限り息を止めて泳ごうと力が入っていたのが、脱力出来て、楽に体を動かすことができる。
・沈まない様に慌てて呼吸していたのが、落ち着いて泳げるようになる。
どうですか?
いずれも、『楽(らく)』に繋がってくるんです!
水中での呼吸の仕方、気になってきましたか?気になってきましたよね(笑)
それでは、水中での呼吸の仕方を勉強していきましょう!
【吸うより吐くを意識】
泳いでいる時に呼吸が苦しくなると「息を吸いたい!」という気持ちになります。
肺に入る空気の量は決まっていますので、吸おうと思っても決まった量以上の空気を吸うことは出来ません。
先に息を吐いて、肺に入っている空気の量を減らした後、息を吸うと吸いやすいです。
(試してみよう!)
1、鼻から吐ききれるところまで息を吐ききる
2、吐ききる時に力が入っていると思うので、力を抜く。
力を抜いたら、あら不思議!無意識に息を吸っています。
このように、水中での呼吸の順番は
①吐く
②吸う
で行ってください。
【鼻からの出し方】
例)クロール
クロールを泳ぐときに鼻から息を出す仕方は二通りあります。
・少しずつ息を吐いて、息を吸う
・息を我慢して、一気に吐いて、吸う
二通りとも意味があるのですが、人によって、やりやすい方を選んで欲しいので、気をつけることを伝えますね。
「少しずつ息を吐く」には長く吐かないといけません。
急ですが、皆さんの好きな歌は何ですか?
その歌を鼻歌出来ますか?
水の中で鼻歌をする感じで長く息を出し続けることが出来れば、OKです!
もちろん、息を吸う時は水から出て口で吸ってくださいね!
水中で息を吸って鼻に水が入ると鼻がツーンとしてしまうので・・・。
鼻歌がわからない子供たちにはこんな伝え方をしています。
「みかん〜」
「アンパンマン〜」の様に、
語尾に「ん」が付く言葉を、
口を閉じて、鼻から息を出しながら、
「ん〜」と長〜く伸ばす様に発声してもらうと、上手に出来る様になります!
「一気に吐く」ことには、説明はありません(笑)
が、気をつけてもらいたいのは、吐いた後に、反動で息を吸えているかを意識してほしいです。
【プールでの練習方法】
・膝を曲げて、正面を見てしゃがんでください
・沈みづらい時は、壁やコースロープを持って沈んでください
(何故沈みづらいの?それは、肺の中に空気があるので、肺が浮き袋がわりになり沈みづらくなるんです。)
・長く吐く時は、潜り始めたら鼻から息を出してください。
・一気に吐く時は、潜って約5秒ほど、吐くのを我慢してから一気に吐いてください。
・息を吐いたら、曲げている膝を伸ばして、水面に口が出る位まで立ちます。
・水面に口が出たら、口から息をしっかり吸って、もう一度、膝を曲げて潜ります。
※最初から繰り返しましょう。
最初は5回を目標にして、慣れてきたら10回を目標に。
【家での練習方法】
・お風呂、又は桶に水を入れて、顔をつけて呼吸の練習をしてください。
潜る動作はありませんが、呼吸の練習はできます。
※動画は音が流れます。
【おまけの知識】
プールの中で呼吸の仕方を練習すると、
泳ぐ事以外にもいいことがあります。
・呼吸筋と言う筋肉を鍛えられる
水中での呼吸は「呼吸筋」を鍛えることが出来ます!
よく水泳をすると風邪を引きづらくなると言うことを聞くと思います。
水の中に入ると水圧がかかり、陸上での呼吸より圧力がある中で呼吸をすることになりるので、呼吸をする際に使う筋肉たちを鍛えられるんです。
水深が深ければ深いほど水圧はかかってきます。
水中ウォーキングをされる方も、普通に歩くよりも肩まで水に入り、肺の位置が深くなれば、水圧が高くなりトレーニングになりますよ。
水中での呼吸は「泳ぐ」ことの基本になります。
これから泳ぎたいという人も、泳げるけど、楽に泳ぎたい人も大切な練習になりますので、ウォーミングアップの時に練習をしていきましょう。
呼吸の仕方など、どんな事でも、
「最初は不安・・・1から教えてもらいたい・・・」と言う方も、
「呼吸が難しくて、25m泳げない・・・」と言う方も、
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